東京都多摩障害者スポーツセンター クリスマス会コンサート

日時2003年12月13日(土)
場所東京都多摩障害者スポーツセンター(東京都国立市)
演奏曲
  1. ルスランとリュドミラ序曲
  2. カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲
  3. プリンク・プランク・プルンク
  4. シンコペイテッド・クロック
  5. 君を乗せて・いつでも何度でも(ジブリテーマ曲)
  6. 明日があるさ
  7. クリスマスフェスティバル
  8. アンコール:星条旗よ永遠なれ
私自身4年連続となった今回のクリスマスコンサートは、音響の面でも、迫力の面でもぜひフルオケで臨みたいと思っておりましたが、やっとのことで希望がかな いました。直前までメンバーの入れ替えや、練習日程の厳しさで大変なことが多かったのですが、多くの方の温かいご協力、ご尽力により、無事、コンサートを 終えることができました。本当にありがとうございました。

クラシックとポピュラーを織り交ぜて、聴いていただく皆さんとの距離が近く、自由に楽しんでいただけるコンサート、MFLオーケストラのメンバーにとっても新鮮で印象深かったのではないでしょうか。

オーケストラの魅力、迫力をお伝えできたのではないでしょうか?
「明日があるさ」で歌や打楽器で皆さんにご参加いただいたことも好評でした。次回もチャンスをいただけたら、よりきっちりと練習して、より深い音楽で皆さんにお楽しみいただけるよう、頑張っていきたいと思います。

2003年12月のご挨拶

早いもので2003年も大詰めを迎えました。毎月更新を待ってくださっている方、今年最後にもかか わらず大変遅くなり申し訳ございません。風邪もひかずに元気にしております。最近めっきり寒くなってきました。8月には「夏は苦手」という文章を挨拶で載 せましたが、冬も苦手です。雪が降ると、車椅子で出歩くことができなくなるのでどうにもならないのですが、そうでなくとも寒くなると足が痛むので困りま す。今年は足湯に期待してみようかと思っています。

ハワイに行ったときは「常夏はいいなぁ」と本気で思ったりもしたのですが、やはり日本に は四季があってよかったと私は思っています。季節がうつろい。巡ってくることで、時が流れていくことを実感できます。花の季節、太陽の季節、落ち葉の季 節、雪の季節、景色が変わることで、人の気持ちや感情も繊細にうつろい、詩が生まれます。暖かい国の人の気持ちも、寒い国の人の気持ちも、少しだけですが 共感することもできます。寒い冬のあとには必ず春が来ると知っている私たちは、つらい日々必ずも突き抜けることができると信じて頑張ることができます。

今 年一年、いろいろなことがありました。未年として穏やかな一年を望んで迎えた一年でしたが、社会的にも、個人的にも、そして周囲の人たちにも、悲しいこと や、辛いことがたくさんありました。でも、どんな長い冬にも雪解けの季節はくるものです。北国の春は短いからこそ喜びもひとしおです。音楽でも同じことが 言えます。短調があるからこそ、長調の喜びが生きてくるものです。そしてベートーヴェンの運命の第4楽章のように、諦めなければ、いつしか長い苦しみ、悲 しみに打ち勝てるときが必ず来ると、私は信じています。そして私は、人それぞれの人が持つ悲しい心に、安らぎや希望をもたらすことができるような音楽作り ができる指揮者を目指して、自分の未来を信じていきたいと思います。

立川管弦楽団 第46回定期演奏会

日時2003年11月30日(日) 14:00開演
会場立川市市民会館(アミューたちかわ) 大ホール
演奏立川管弦楽団
チェロ独奏向山 佳絵子
指揮古谷 誠一
演奏曲目
  1. バルトーク/ハンガリーの風景
  2. エルガー/チェロ協奏曲
  3. シベリウス/交響曲第6番
チケット1,000円(全席自由)

今回は上記のように、アマチュアのオーケストラでは、(いやプロのオケでも)あまり取り上げられることのないプログラムでした。私は後半の2曲のみの出番で した。恥ずかしながら、シベリウスの6番は今回初めて接した音楽でしたが、練習を重ねていくたびに、フレーズの美しさ、シベリウス独特の冷たい響きと温か い響きに魅了されてしまいました。いつか自分の棒で演奏してみたい。強くそう思っています。向山佳絵子さんの確かなテクニック光る演奏も見事でした。

2003年11月のご挨拶

そろそろ来年の干支が気になる季節になってまいりました。本当に、本当に一年という時間はあっという間なんですね。子供の頃の一年は長かったように思います。「大人になれば分かるよ」と言われ続けておりましたが、本当に身に沁みて分かるようになってきました。

先 日、東京文化会館にバレエを見てまいりました。バレンボイム指揮シカゴ交響楽団による「春の祭典」、「火の鳥」、「ボレロ」というよくばったプログラムで した。シカゴ交響楽団を初めて聴いたのですが、指揮者の私としては、バレンボイムがオケピに入っていてよく見えないのは、当然のことですが残念でした。

ですが、その日は別の意味でとても勉強になりました。それは音楽を身体で表現することの奥深さです。そもそも音楽、音を視覚で表現する。なかなか考えにくい ことですが、絵画や彫刻の世界でもカンディンスキーのように鮮やかに成功した例はいくつもあるものです。ですが、バレエのように身体で表現するということ は、やはり究極であるように感じました。音楽の持つメッセージ、音の表情、音楽全体から構成、細部まで徹底的に吟味した上で、卓越した技術で、見事に身体 で表現していく、見事さに感服しました。

指揮もかなり通じるところがあります。音楽を細部まで勉強して身体で表現するという作業はまさしく 指揮そのものだと思います。(バレエは音楽にあわせて表現しますが、指揮は身体の表現に合わせてあわせて演奏する、そういった意味では正反対なのです が。)深く音楽を理解する、表現を極める、その姿勢を忘れてはならないと改めて思いました。音楽の内容に忠実ながら、バレエのようにしなやかで、時に力強 く、自由な発想の音楽的な指揮をめざして。

ざま弦楽アンサンブル 第7回ふれあいコンサート

日時2003年10月5日(日)
場所座間市北地区文化センター 大ホール(神奈川県座間市)
演奏曲ファランドール(ビゼー)
スラブ舞曲第10番の2(ドヴォルザーク)
ジェラシー
真珠採りのタンゴ
ワルツィング・キャット(アンダーソン)
皇帝円舞曲(J.シュトラウス)
二つの悲しき旋律(グリーグ)
ペールギュントより抜粋(グリーグ)

コンサート当日は気持ちのよい秋晴れに恵まれました。ホールといっても音響設備のない会場ではありましたが、お客さんと演奏者の方が近く、アットホームで音 楽を楽しんでいただける空間になったと思います。今回は事情により、数名の方がコンサートに参加できないことになりましたが、その方々の分、皆さんでフォ ローしようという意識があったように思います。当日の白眉は司会のTさんでした。メモも見ずにペールギュントのお話を感情豊かにお話になったところは圧巻 でした。その雰囲気にお客さんだけでなく、演奏者の方も飲まれて、とても充実した音楽が出来たように思います。これからは細かいところを詰めていかないと いけませんね。

2003年10月のご挨拶

早いもので、今年もあと3ヶ月を切りました。風もだんだん冷たさを増してきて冬が近くなってきているのを感じる今日この頃です。更新が遅くなってごめんなさい。ちゃんと元気にしております。

今月は、今年の中で最もコンサートが多い月になりそうです。5日にはざま弦楽アンサンブルのふれあいコンサートがありました。18日には午前・午後ダブルヘッダーでコンサートがあります。

素 晴らしい音響設備があるコンサートホールでの演奏は勿論魅力的ですが、私にとって、野外コンサートやファミリーコンサートは、自分の音楽への思いを身近に 感じていただける場、そして聴いて下さっている皆さんの反応を肌で感じることができる場として自分にとって、とても大切な場です。指揮者はコンサート本番 の場では、練習のときに積み重ねてきた音楽メッセージを集大成として演奏者の方々に伝えています。演奏者の方々は、そのメッセージを受け取ってくださって 精一杯表現してくださっています。その熱意を聴いてくださる方にも肌で感じていただければと思っています。もちろん、いい演奏であればコンサートホールで も伝わりますが、演奏者とお客さんの距離が近いふれあいコンサートの方が、かしこまらず自然に聴いていただくことで、より伝わるのではないかなと思いま す。

一回一回、自分が作曲家の方が残したメッセージを自分の感覚で表現できる機会があることに感謝して、取り組んでまいりたいと思います。

2003年9月のご挨拶

こんにちは。残暑が厳しい季節がやってまいりました。冷夏だったせいか、今年の残暑は一層身に応えるような気がします。早速風邪をひいてしまいました。

非常に個人的なことですが、先月末から私は失意の日々を過ごしていました。1年に1回しかない国家試験の2度目の挑戦が思うような出来にならなかったためで す(正式な結果はまだ出てはいませんが)。家族、友人、いろいろな人の声援や協力を得て、それに応えるべく自分なりに努力をしてきましたが、今年も足らな かったようです。8%前後の合格率とはいえ、私の知人は仕事をしながら一回で合格した試験に、私は会社勤めすらしていないのに・・。悔しいとも悲しいとも 分からない気分で、しばらくは何も考えたくない、何もしたくない・・いや、どうしたらいいか分からない、そんな一週間でした。ですが、敢えて、ここで申し 上げたいことは、こういうときこそ、何をするかで自分の価値が決まってくると私は思っています。失意のとき、逆境にあるとき、自分が何を選択するか、そこ で自分の方向性が決まると私は思っています。どうしたらいいか分からないときは、とりあえず目の前の一歩を踏み出そうと思います。そうすればきっと、自分 にふさわしい未来は向こうで待ってる。そう信じることにしています。私は、小学校の頃からベートーヴェンの「運命」が好きでした。リコーダーで旋律を最初 から最後まで、レコードと一緒に吹いていました。衝撃、絶望の第1楽章、悲しみの第2楽章、苦しみから栄光への第3,第4楽章。この曲には、小さいころか らたくさんの勇気をもらいました。(定番中の定番ですが、元気のないときはお勧めです。)負け犬の遠吠えと言われても仕方ないですが、順調でないからこ そ、困難であるからこそ、負け犬だからこそ、得られるものがあるとベートーヴェンは教えてくれました。耳の障害、神経質で偏屈な性格の彼は、無論負け犬な どではなく、人生の偉大な勝利者だと私は思います。

来年に向けて、もう一度勉強をスタートさせようと思っています。オーケストラもなかなか 軌道に乗ってきませんが、必ずコンサートは成功させてみせます。もちろん、自分ひとりの力ではなく、たくさんの人のお力添えや声援あってのものですが、誰 よりも自分が諦めてはこの先はないのですから。・・ということでこの場を借りての決意表明でした。

2003年8月のご挨拶

やっと梅雨が明けましたね!暑い夏の到来です。みなさん、夏休みはいかがお過ごしですか?(もう終わってしまった方はご愁傷様です。)それにしても長い梅雨でしたね。心配されていた水不足の問題は解決したのかな。

車椅子の方には分かっていただけると思うのですが、体幹機能が良く機能しない我々にとって、暑い夏はとても厳しい季節です。(雪の降る寒い冬も、当然苦手で すが・・・)でも、海水浴やマリンスポーツが好きな人たちにとっては待ちに待った夏なんでしょう。海水浴場やプールを運営している方、農業をされている方 にとっては、夏が暑いかどうかはまさに死活問題といえるものなのだと思います。暑くなってくると、この時!とばかりに精一杯の音を出すセミの声を聞いて も、やはり少々辛くとも夏は暑くなくてはいけないのだと思ったりもします。

ある人にとって喜ばしいことでも、別の人にとっては好ましくない ことというのは意外に多くあるものです。電車の中の冷房も、人によってちょうど良かったり、寒かったり、体調の悪い人だと乗れない場合もあると聞いたこと があります。
路上や駅のホームにある点字ブロックは、目の見えない方にとっては必要不可欠なものですが、実は車椅子に乗っている振動に弱い方にとっては障 害物になったりします(私自身はもちろん大丈夫ですが)。音楽にも多かれ少なかれこういった一面があります。すべての人の心に届く音楽はやはりありえない と思います。大切なことはいろいろな人のニーズがあり、視点があり、立場があり、考え方があることに気づくことだと思います。そして、多数派、少数派関係 なく、相手の立場も理解し許容することにあると私は思います。

今年の夏も、私なりに暑い夏を満喫しようと思います。花火、浴衣姿の女性、冷たい麺類、枝豆に冷えたビール!意外に夏も悪くないかもしれない。

2003年7月のご挨拶

ほんとうに早いもので、2003年も半分過ぎてしまいました。ということはMFLのコンサートまであと半年。身の引き締まる思いがします。

今年の夏は「水不足」と「電力不足」になると言われています。多くの日本人にとって蛇口をひねれば出てくる「水」とコンセントに差し込めば手に入る「電気」 は身近な存在であり、それが当たり前です。特に僕らの世代はその存在は「空気」の存在と同レベルのように感じているものです。ですが、世界には10億以上 の人が今でもきれいな水が手に入らない状況の中で暮らしています。もっと言うなら広い宇宙の中で、水が手に入る星は地球しかないんです。電気はもっと得難 いものであることはいうまでもありません。

ここで今さら水や電気の節水を訴えたい訳ではありません。政府や電力会社を批判するつもりもあり ません。僕が言いたいのは芸術を表現しようとするときに、「当たり前のように存在するもの」への感謝の気持ちがとても重要であるということです。両親、家 族、友達、恋人、仲間。そして自分の健康、命。僕たち音楽を愛するものにとっては演奏する曲、楽器、そして音楽を感じる心。この気持ちを持ち続けることは 本当に難しいものです。失う恐怖を目の前にしないとなかなか思い起こすことがないものですが、この機会に一度考えてみたいと思っています。

話は変わりますが、MFL管弦楽団公式ホームページがついに!正式オープンしました。掲示板への書き込み、相互リンク等募集中です!今月は、団員募集に一層全力で取り組みたいと思います。

立川管弦楽団 第45回定期演奏会

日時2003年06月29日(日) 14:00開演
会場立川市市民会館(アミューたちかわ) 大ホール
演奏立川管弦楽団
指揮古谷誠一
ソプラノ渡辺 史
ピアノ有森 博
演奏曲目
  1. チャイコフスキー/歌劇『エウゲニー・オネーギン』から「手紙のシーン」
  2. ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハ短調
  3. チャイコフスキー/バレエ『眠りの森の美女』抜粋
チケット1,000円(全席自由)

クラリネットで参加。

今回のプログラムは、ロシアプログラムということでチャイコフスキー「エウゲニー・オネーギン」より(ソプラノ 渡邊 史)、ラフマニノフピアノ協奏曲第2番ハ短調(ピアノ 有森 博)、チャイコフスキーバレエ「眠りの森の美女」抜粋の3曲でした。私は前半のみの出場でした。中でも有森博さんのソロはピアニストの凄みを感じさせる大 変素晴らしいものでした。音楽家とはこれほどまでに「音を出す」ということに魂を込めるものかと痛感しました。特に、アンコールで演奏されたグルックの 「精霊の踊り」は舞台上も客席も一体になって聞き入っていて感動的な時間でした。

2003年6月のご挨拶

季節のうつろいは本当に早いもので、もうすぐ入梅です。我々、車椅子の人たちは天候の変化に弱いです。冬の「雪」にはお手上げで出かけるのを中止すること も多いのですが、雨はそういうわけにもいきません。車椅子は両手で運転するものですから、傘を持つわけにも行かず、レインコートを着込むか濡れるしかあり ません。雨の中、濡れるのもたまには気持ちいいものですが、毎日だと・・・。酸性雨は最近髪の毛にも悪いし・・。

MFL管弦楽団はやはり、今回も団員募集に大変苦慮しています。今回はヴァイオリン、チェロパートが厳しいようです。ご興味が少しでもおありでしたら、練習を覗いてみてください。チャイコフスキーの5番、いい演奏になると思います。
6月29日は立川管弦楽団のコンサートがあります。私の出番は前半のみです。素晴らしいソリストの方と一緒に演奏できることが楽しみです。(まだ一回もあわせをしていませんが)。ご興味のある方、チケットを優先的にお譲りします。ご連絡ください。

ざま弦楽アンサンブル 第6回ふれあいコンサート

日時2003年4月27日(日)
場所ハーモニーホール座間 小ホール

私と最も長いお付き合いをして下さっている「ざま弦楽アンサンブル」。今回はクラシック音楽の中では、マイナーな「イギリス」を取り上げてみました。曲目は以下の通りです。
エルガー 威風堂々 第1番 (弦楽合奏版 編曲 森山仁さん)
ご存知の通りもともとは、オーケストラの曲です。大変な技術を要する曲ですが、合宿での地道な練習の成果で、大変すばらしい演奏となりました。普段、最初の 曲は少し硬い演奏になりがちなのですが、(冒頭の私のミスもあり。。ごめんなさい)今回は皆さんが自信を持って弾いてくださっていたと思います。編曲の森 山さんの手腕にも脱帽です。
 
ヘンデル 合奏協奏曲 第9番
アンサンブル、技術向上のために毎回、必ず何らかのバロッ ク音楽を取り上げるようにしているざま弦楽アンサンブルでは、今回ヘンデルをはじめて取り上げてみました。フーガ形式、対話形式などが入り組みアンサンブ ルも難しい曲でしたが、ソリストの方を始め皆さん、よくさらってと思います。メリハリも利いていて、アンケートの評判も上々でした。
 
ビートルズ名曲選
イェ スタディ>ハローグッバイ>ヘイ・ジュード>レディ・マドンナの4曲をとりあげました。曲順に最も悩まされましたが、かなり自分でも絶妙の順番でなかった かと思っていますw。個人的にヘイ・ジュードは愛してやまない曲です。とても暖かい響きでなっていて至福の瞬間でした。弾いている皆さんはレディ・マドン ナがお気に入りのようでしたねw
 
ロンドンデリーの歌>ピクニック>踊り明かそう
ピクニック、ご来場の皆さん、歌ってくださりありがとうございました。(私一人で歌わなければならないかと覚悟しておりました。)こういうお客さんにも参加していただく企画、今回のアンケートでは好評でした。
 
ディーリアス 二つの水彩画
今 回のプログラムの曲で最も苦労した曲であったように思います。淡い雰囲気を出しながら、メロディをきれいに聞かせる。微妙なアンサンブルの加減(よく聞き あうこと)、正確なピッチ。直前まであきらめずに練習した成果が出ていたと私は思います。今回、この曲に挑戦したことで、一層の団のレベルアップにつな がっていると感じています。
 
ブリテン シンプルシンフォニー
このコンサートの企画段階から決まっていたメインの曲。練習も回数を重ねていただけあって、堂々とした演奏になっていました。強弱、テンポのメリハリも十分ついていたので、初めて聞いたお客様にもこの曲の魅力を十分楽しんでいただけたことと思います。
 
アンコール:ジョン・レノン イマジン
偶 然とはいえ戦争当事国であるイギリスを取り上げてしまった以上、ぜひ、この曲をアンコールにという私のたっての希望を取り上げていただきました。毎日、 ニュースで流れてくる戦争の情報、それに対する賛否。ともすると、そこに私たちと同じ「人間」が生きていることを忘れてしまいそうな現代。 "Imagin all the people living for today"この願いを込めて演奏しました。各パートにメロディが移っていく森山さんの編曲も見事でした。
お客さんも回数を重ねていくごとに増えていっています。これからが非常に楽しみです。

MFL管弦楽団 第2回定期演奏会

日時2003年1月18日(土)
場所三鷹市芸術文化センター 風のホール (東京都三鷹市)
演奏曲悲劇的序曲/ブラームス
ヴァイオリン協奏曲/シベリウス(ソロ:岡田鉄平)
交響曲第3番"スコットランド"/メンデルスゾーン


昨年3月2日の第一回の演奏会から10ヶ月、今回も多くの方のご協力、そしてエキストラの皆さんのご助力を得て無事、1月18日のコンサートを成功させるこ とができました。本当にありがとうございました。そしてソリストとして参加大変な熱演をしてくださった岡田鉄平さん。聴衆の皆さんも固唾を呑んで聞いてい てくださったように思います。皆さんお一人お一人が技術的にとても充実しており、どのパートもよく鳴っていました。

交響曲は3・4楽章は特に素晴らしい演奏だったと自負しています。今回は曲の合間に簡単な作曲家紹介をさせていただきましたが、これもアンケートで拝見した限りでは概ね好評を頂きました。

今回の最大の反省点は、「団員集め」そして「当日のお客様集め」でした。特に、最初からこの企画に参加してくださった方、団員集めにご協力いただいた方には 大きな負担となってしまいました。次回のコンサートにも今回エキストラとして参加してくださった方、または当日ご来場くださった方々の中から、一人でも多 くの方にご参加いただきたいと思っております。