立川管弦楽団 第49回定期演奏会

日時2005年6月26日(日) 14:00開演
会場立川市市民会館(アミューたちかわ) 大ホール
演奏立川管弦楽団
独唱澤村翔子、針生美智子、川久保博史、宮本益光
指揮角 岳史
演奏曲目
  1. レハール/喜歌劇『メリーウィドウ』抜粋
  2. レハール/ワルツ『金と銀』
  3. ブルックナー/交響曲第6番イ長調
チケット1,000円(全席自由)

2005年6月のご挨拶

こんにちは。梅雨入りしじめじめした天気が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?今 月もずいぶん更新が遅くなってしまいました。実は今月の話題、何にしようかずいぶん迷ったんです。郵政民営化、若貴の話、ワールドカップ出場決定、ロッテ 交流戦優勝、いろんなことが起きてますが(スポーツに話題が偏ってますね(汗)あ、イチローと野茂の話題も。。)この場で語るにはどうもぴんとこない今日 この頃でずいぶん悩んでしまいました。なので,今月は僭越ながら自分のことについて語ろうと思います。

私は実は、インタビューをするのがと ても好きな人間です。美容院に行ったら美容師さんに、入院したらお医者さんや看護婦さんに、タクシーに乗ったら運転手に寿司屋に行ったら寿司職人に、質問 するのがとても好きなのです。その業界の人間でしか知らないことを聞くことができたらとてもワクワクするじゃないですか。(美容師さんのはさみ、おいくら 位か興味ありません?w)でも、その時、一番楽しみにしている質問が「その仕事を始めたきっかけ」つまり、どうしてその仕事を選んだか、聞くことなんで す。その理由には、単に「給料がいいから」というようながっかりするような答えもありますが、逆にその人自身、その人の人生を集約したような答えが返って くることがあります。人生の中の決定的な出来事だったり、幼いころからの環境だったり、印象的な人との出会いだったり。そしてその原点は、その人自身の 「今」をささえているような気もするのです。

私が指揮を始めたのは、いろいろな要素があるように思います。幼いころからピアノを習い始めた こと、家では何気なく「運命」や「田園」などのクラシックのレコードがかかっていたこと、中学のとき、学年の合唱大会で指揮をつとめたこと、自分でも気づ かないような伏線がまだあるかもしれません。そんな自分だったからこそ、高校のときに出会ったバーンスタインの第9の演奏を授業で見て雷に打たれてしまっ たのでした。そのあとも小林研一郎先生にご指導いただく機会を得たり、身体中がしびれるような感動的なコンサートに出会ったり、素晴らしい演奏家の仲間に 恵まれたり。ほんとうに幸運の連続で今も指揮棒を持つことができている自分の運命、そして周囲の温かさに、今また感謝の気持ちでいっぱいになります。そし て、その感謝の気持ちをこれからも音楽に託していきたいと思います。

みなさんもたまには、自分の原点を見つめてみませんか?