2015年12月のご挨拶

こんにちは、宮野谷です。今年もはや12月、本当に時の流れを早く感じた一年でした。大阪での住民投票、パリでのテロ、今年もいろんなニュースがありましたが、私にとってはやはり、14年ぶりの「ヤクルトスワローズリーグ優勝!」が一番のニュースでしょうか。

もうひとつ、2015年のしめくくりにふさわしい大きなイベントがこれから控えています。化学オーケストラの皆さんとハワイでコンサートをしてきます。日本化学会の主催する環太平洋国際化学会議のイベントとして、コンベンションセンターで化学オーケストラの皆さんを中心に演奏をしてきます。新年一回目の更新ではその報告をさせていただきたいと思っています。

ご報告が遅くなりましたが、10月は2つのコンサートがありました。
 10月12日には、愛知県尾張一宮市の響愛学園のみなさんと 5周年記念コンサート 「ありがとう そして これからも・・・広めようインクルーシブミュージック」があり、お蔭様で大きな反響をいただいました。さまざまな障害をもったお子さんたちと音楽を作り上げることは自分にとってほとんど初めての体験でした。響愛学園のスタッフの皆さま、地域の音楽活動をされているプロ・アマの演奏家の皆さま、そしてお子さんたちのご家族、皆様の献身的なご協力と思いがあって、ひとつのコンサートになる、とても貴重な経験をさせていただきました。ひとりひとり、障害や出来ることに差はあるけれども、「音楽を楽しみたい」という強い気持ちを持つこと、そしてその気持ちをサポートしたいというスタッフやご両親の気持ちが結集すること、そしてご来場くださったお客様と分かち合うこと、想像を超える大きなエネルギーになりうることを改めて実感しました。これからも響愛学園の皆さんとの音楽作りを自分の使命のひとつとして大切に取り組んでいきたいと思います。




10月24日には、今回ハワイをご一緒する化学オーケストラの皆さんと日経ホールでコンサートがありました。今回はシュランメルンの小品とモーツァルトとハイドンの交響曲という、基本に忠実にやることが大切なプログラムでした。難しいパッセージはゆっくりから丁寧に、ひとつひとつのフレーズのは心を合わせて歌うように、全員で真摯に取り組んできた結果、非常に「音楽的な」演奏が出来たと思っています。オーケストラとしての呼吸やアンサンブルの取り方など、少しずつ自然にできてきていると思います。これからの化学オケの皆さんとの取り組みをとても楽しみにしています。

来週にはハワイ!大学卒業して2年目くらいに友人と一度いったきりで久しぶりで、直前にもかかわらずまだ実感がわきませんが、化学オケの皆さんとの「音楽」を、ハワイの人やさまざまな国の人たちとも分かち合える、こんな幸せな機会はないと思います。楽しんでこようと思います!