2003年7月のご挨拶

ほんとうに早いもので、2003年も半分過ぎてしまいました。ということはMFLのコンサートまであと半年。身の引き締まる思いがします。

今年の夏は「水不足」と「電力不足」になると言われています。多くの日本人にとって蛇口をひねれば出てくる「水」とコンセントに差し込めば手に入る「電気」 は身近な存在であり、それが当たり前です。特に僕らの世代はその存在は「空気」の存在と同レベルのように感じているものです。ですが、世界には10億以上 の人が今でもきれいな水が手に入らない状況の中で暮らしています。もっと言うなら広い宇宙の中で、水が手に入る星は地球しかないんです。電気はもっと得難 いものであることはいうまでもありません。

ここで今さら水や電気の節水を訴えたい訳ではありません。政府や電力会社を批判するつもりもあり ません。僕が言いたいのは芸術を表現しようとするときに、「当たり前のように存在するもの」への感謝の気持ちがとても重要であるということです。両親、家 族、友達、恋人、仲間。そして自分の健康、命。僕たち音楽を愛するものにとっては演奏する曲、楽器、そして音楽を感じる心。この気持ちを持ち続けることは 本当に難しいものです。失う恐怖を目の前にしないとなかなか思い起こすことがないものですが、この機会に一度考えてみたいと思っています。

話は変わりますが、MFL管弦楽団公式ホームページがついに!正式オープンしました。掲示板への書き込み、相互リンク等募集中です!今月は、団員募集に一層全力で取り組みたいと思います。