2003年8月のご挨拶

やっと梅雨が明けましたね!暑い夏の到来です。みなさん、夏休みはいかがお過ごしですか?(もう終わってしまった方はご愁傷様です。)それにしても長い梅雨でしたね。心配されていた水不足の問題は解決したのかな。

車椅子の方には分かっていただけると思うのですが、体幹機能が良く機能しない我々にとって、暑い夏はとても厳しい季節です。(雪の降る寒い冬も、当然苦手で すが・・・)でも、海水浴やマリンスポーツが好きな人たちにとっては待ちに待った夏なんでしょう。海水浴場やプールを運営している方、農業をされている方 にとっては、夏が暑いかどうかはまさに死活問題といえるものなのだと思います。暑くなってくると、この時!とばかりに精一杯の音を出すセミの声を聞いて も、やはり少々辛くとも夏は暑くなくてはいけないのだと思ったりもします。

ある人にとって喜ばしいことでも、別の人にとっては好ましくない ことというのは意外に多くあるものです。電車の中の冷房も、人によってちょうど良かったり、寒かったり、体調の悪い人だと乗れない場合もあると聞いたこと があります。
路上や駅のホームにある点字ブロックは、目の見えない方にとっては必要不可欠なものですが、実は車椅子に乗っている振動に弱い方にとっては障 害物になったりします(私自身はもちろん大丈夫ですが)。音楽にも多かれ少なかれこういった一面があります。すべての人の心に届く音楽はやはりありえない と思います。大切なことはいろいろな人のニーズがあり、視点があり、立場があり、考え方があることに気づくことだと思います。そして、多数派、少数派関係 なく、相手の立場も理解し許容することにあると私は思います。

今年の夏も、私なりに暑い夏を満喫しようと思います。花火、浴衣姿の女性、冷たい麺類、枝豆に冷えたビール!意外に夏も悪くないかもしれない。