2015年2月のご挨拶

 こんにちは。ついこの間2015年になったかと思ったらあっというまの1ヶ月。子供の頃、両親が月日が経つのが年々早くなるというのを聞いて「そんなこと不思議な事あるものか!」と思っていましたが。。。本当だったんですね。一日一日、気を引き締めていかねばなりません。


 先日、2月11日、初めて箕面大滝へ行ってまいりました。紅葉の頃は進めない位の人出でにぎわうとの事でしたが、冬の大滝はのんびりと楽しむことが出来ました。目的は今月も探鳥会!やっと憧れのルリビタキに出会うことが出来ました。(幸せの青い鳥!?)なんと自然のデザインは美しいことでしょうか!紅葉の天麩羅も頂きました、天麩羅のようにふわっとしてると思ったら・・・!!



ルリビタキ

2月7日(土)MFL管弦楽団の定期演奏会、そして2月9日(月)のバロックコンチェルトシリーズ、寒い中お越しくださった皆様、本当にありがとうございま した。改めて心より御礼申し上げます。1年のうち片手の指で足りるくらいの本番しか予定されていないのに、なぜか3日のうちに2回!?様々な事情により覚 悟の上でスケジュールを組んだのですが、想像以上にハードで、充実した日々となりました。

  MFL管弦楽団のコンサートは、初めてのオールフランスプログラムで、フォーレ、ビゼー、サン=サーンスを取り上げました。3人ともほとんど同時期の作曲家ですが、繊細なフォーレ、人間味溢れるビゼー、構成美を重んずるサン=サーンスと三者三様の個性、音楽への向き合い方が、作品に色濃く出ていて、マイナーな曲 が多かったにもかかわらず、楽しめたという声をたくさん頂く事ができました。オーケストラにとって一つのコンサートで2曲の交響曲に挑むということは実に 集中力がいることですが、皆さん最後までよく頑張ってくださったと思います。「オケのメンバーも、お客様も、今回演奏した曲が大好きになる」ことが指揮者 にとって大きな目標のひとつと思っております。そういった意味では今回のコンサートは成功だったと思います。

  フルートの藤田真頼さん、チェンバロの山縣万里さんをはじめ、素晴らしい演奏者の皆さんと臨んだ今回のバロックコンチェルトシリーズ。大変貴重な経験をさせ て頂きました。プログラムは有名なブランデンブルグ協奏曲に加え、ベルリン楽派の作曲家、エマヌエル・バッハ、ベンダの協奏曲作品を中心にしたもの。どち らの曲もめったに演奏される事のない音楽ですが、まっすぐに人の心をうつような情熱的で魅力溢れる音楽です。私は全てのフレーズが立体的にいきいきと歌わ れるよう、3日間のリハーサルでみっちりと音楽を構築することに努めました。初めてのホールで初めてのメンバーと、初めて演奏する音楽。自分の視野や感性 を広げてもらえた新鮮なチャレンジに溢れた演奏会でした。スタッフの皆様、演奏に携わった全ての皆様に改めて感謝申し上げます。

  音楽の歴史は、まさしく人の歴史です。現在過去未来、全ての人の存在に両親があるのと同じように、どんなの独創的な天才がいたとしても全てを突然生み出すと いったことはまずありえません。少々大きな話になってしまいますが、私は今を生きる人の使命は「受け取り(感じ)、理解し、人に伝える事」だと信じていま す。モンテヴェルディやバッハからバッハの息子の世代、そしてハイドンやベートーヴェンへ、それが巡ってサン=サーンスやフォーレに。音楽の歴史はまさに 連綿とその連続で成り立っていると思います。今、私達が何気に聴く音楽も、(クラシックに限らずすべてが)そうした過去の人の思いの集大成でなっているこ とを忘れてはならないと感じます。私はこの信念は音楽に関わらず全ての人に通ずる事だと思います。全ての人が体験を通して感じる事、そのことこそが財産で あると思います。自分の感覚、考え方だけが正しいとするのとは全く違います。人はそれぞれ違うからこそ、一人ひとりの感覚、意見に価値が生まれ、魅力にな るのだと思います。自分も、より多くの事を感じ、より多くを自分なりにしっかりと理解し、そして自信を持って多くの方に伝えられる、そういう人間になりたいと思います。