2014年8月の更新

 みなさん、こんにちは。8月に入り、暑さも一段と厳しくなってまいりました。いかがお過ごしでしょうか?大阪は10日の台風から一夜明け、すがすがしい青空が広がっています。ゲリラ豪雨や雹など東京では気候の変化の激しい毎日のようですが、こちら大阪の今年の夏はかなり暑いものの、夕立もなく去年よりも穏やかなように思います。

 まずは先月7月の更新を飛ばしてしまい、定期的に読んで下さっている皆様に大変ご心配をおかけしました。お詫び申し上げます。実は、諸事情により、先月下旬、猛暑の日に大阪市の中で小さな引越しをしました。前の家から徒歩圏内の場所への引っ越しでしたなので忙殺される事はなかったのですが、それでも引っ越しは引っ越しです。引越しにももう慣れてきたはずですが、荷造りや引越し業者選定、エアコンの取り付け取り外し、やはりやる事は多いものですね。新居は高層階で、引っ越しの次の日は天神祭の花火大会でした。バルコニーからは実に鮮やかな花火が目の前に次々とあがり、一気に引っ越しの疲れが吹き飛びました。


 普段も大阪城とハルカス、大川の流れが見える素晴らしい景色!つい先日は富田林市でのPL花火大会も遠くに見ることが出来ました。お蔭さまで華やかに大阪生活2年目を迎えることができました。


 本当に早いもので、先月で引っ越してから1年、大阪での生活が2年目に突入しました。一周年を記念して、7月初旬に、初めて地上60階、高さ300メートルの日本一高いビル「あべのハルカス」の展望台へ行ってきました。(その時は引っ越したら毎日眺められるとは思っておりませんでした)ハルカスという名前は「晴るかす」、晴れやかにするという意味の古語から命名したそうですが、その名の通り眼下に広がる大阪の街を眺めて、晴れやかな気持ちで一年を振り返ってきました。


 大阪に暮らし始めた当初、週末東京に通う生活、内心、奇想天外でどうなることやらと思いましたが、いざやってみればあっという間の1年でした。JR深夜バスの方々にはすっかり常連さんになってしまい、毎度大変お世話になっております。大阪での暮らしを味わいながら、東京のお仕事をする。思えばなんとも贅沢な事だと思います。関東と関西との言葉の違い(手話も関東と関西、随分違うんです!)、文楽などの上方の文化、自然や気候の違い、食文化、そしていにしえからの歴史的遺産の数々。もっと味わいつくしてまいりたいと思います。

 なにより大阪に来て、いろいろな方との新しい出会いがありました。小学校のボランティアでは、純朴でかわいらしい1年生の教え子がたくさんできる嬉しい出来事もありました。そして自分の小学校時代の級友や、ウィーン留学のときの友人との再会がありました。残念ながら、大阪でまだ指揮者としての仕事にはつけてはいないため、反省点も多いのですが、さまざまな経験ができたと思っています。お世話になっている多くの方に感謝です。

 最後に、コンサートとコンサートポートの宣伝をさせて頂きます。

 まずは2015年2月9日の夜に、フルーティストの藤田真頼さん、チェンバリストの山縣万里さんと、プロ団体であるオーケストラトウキョウのメンバーで、渋谷区文化総合センター大和田の伝承ホールでコンサートをすることが決まりました。素晴らしい演奏家の皆さんと音楽を共にすることが今からとても楽しみです。プログラム等詳細が決まり次第、随時皆さんにご報告いたします。

 コンサートポートにはそのオーケストラトウキョウとのベートーヴェンの交響曲の録音がアップされました!!1番、2番、4番、そして5番。どの録音も、音楽そのものが持つ自然な流れと、感情の陰影の深さを可能なかぎり追求しました。限られたリハーサル時間ではありましたが、意識の高い若い演奏家が集まったオーケストラならではの挑戦的なテンポ設定で、引き締まった出来ではないかと思っています。コンサートポートはまだ英語表記が中心のページで、若干とっつきにくいかもしれません。不明なところがありましたら、お気軽にご連絡ください。ぜひとも、ハイドンの44・45番と合わせて、ぜひお聴きいただければ嬉しく思います。どうぞ宜しくお願いします。