2013年6月のご挨拶

こんにちは。宮野谷です。6月に入り、いよいよ蒸し暑い日々がやってまいりました。今年は少雨が心配されているようですが、早くも台風の到来など、それなりに雨が降りそうです。車椅子の身にとっては雨はかなり憂鬱なもので、車椅子のハンドルの部分がどうしても滑ってしまい、普段の2倍近くの体力を消費してしまいます。でも、自然の中で雨には大きな恩恵を頂いている訳ですから、感謝しなきゃいけませんね!

今年のおみくじに「動かざる事山の如し」とあったのですが、いやはやどうして、自分にとってプライベートがこんなにも動きの忙しい年はありません。普段なら「早くも2013年も折り返しが近づいて来ました・・」と言いそうなところですが、自分にとってこの6ヶ月の実感は3年くらいに相当しそうな毎日を過ごしています。

そんな日々でついに先月の更新をスキップしてしまった・・と言い訳をさせていただいてるわけですが、音楽活動のほうは5月・6月と充実しています。皆様の多大なるご協力のおかげでついに手に入ったリフト付車椅子が活躍してくれています。皆様に力仕事で指揮台に上げていただいていたのが、自力で、その場に必要な目線まであげることができます。オーケストラのメンバーとのコミュニケーションがとても円滑になりました。もちろん自分で通常の高さに戻ることもできるので、休憩中にトイレに行く事も、演奏者のところへ行って個別にお話しすることも可能になりました。

音楽以外の部分でも大いに役立っています。自動販売機、コンビニのおにぎり、当たり前の様に自分で手に取れる。素晴らしい事です。スーパーで店員さんや近くの方にお願いしていました。一旦とってもらって、やっぱりやめた。。。ってことが出来にくかったりしたのですが、もうこれで大丈夫です。先日は電車の中ではじめて「吊り革」につかまってみました。健常者にとっては当たり前でも感動ものでしたw電車の中の景色も、車窓から見える景色もぜんぜん違うのです。ああ・・大人になるってもしかして景色が変わることで実感してるのかもしれないと、改めて思いました。自分ももっと大人にならなくては・・・(笑)

オーケストラトウキョウで、ベートーヴェン交響曲全曲録音第2弾として、交響曲第4番に挑戦しました。9曲の中で最もストレートに「喜び」「愛情」「生きる実感」が表現されている曲だと思います。物凄く難曲でオーケストラのメンバーの方々と一緒になって作り上げた音楽になりました。ぜひ公開を楽しみにしていてください。