2013年7月のご挨拶

こんにちは。宮野谷です。大変突然ですが、7月の初旬に私的な事情により「大阪」に引越をしました。引越をした次の日から、関西にも本格的な夏がきて、強烈な日差しと暑さの中、初めての大阪暮らしをスタートさせることが出来ました。ホームページでお知りなった方、ご報告できずにすみませんでした。東京近郊での指揮活動は、これまでと全く変わらず、高速バスと国立の実家を利用しながらしっかりと続けて参りますので、今後ともどうぞこれまでと変わらぬお引き立てをどうぞよろしくお願いいたします。(深夜バス、寝てれば瞬間移動のようです!全身麻酔の手術と同じ、あっというまです・・笑)

引越は子供の頃から何回もしてきた私ですが、ウィーンでの留学生活以外、物心ついてから東京以外で生活をしたことがありませんでした。新天地での生活、引っ越すまではなかなかに勇気が要る事でしたがウィーンでの生活同様、楽しんでいきたいと思います。朝起きて聞こえるセミの鳴き声がまず違います・・(笑)クマゼミという西日本を中心に生息するセミのようです。(姿はまだ見てない・・)食事は、東京では考えられないくらい安い値段で美味しそうなお店がたくさんあります!地下鉄・JR・私鉄の駅にもエレベーター設置割合が多いように思います。(あとからの設置なので遠回りをしなくてはならないことが多いのですが・・)

ただ、東京と比べて、街の中で気になることがあります。東京に比べて楽器を持って歩いている人を見かけることが少ないことです。東京の近郊では、週末の電車ともなると、1輌に一人くらいは楽器を持った人がいるような気がします。たしかに東京のアマチュアオーケストラの数は驚くべきものがあります。あるアマオケの交流ページの登録数が東京都:395団体、東京都以外:622団体というデータを見たことがあります。やはり大阪では東京ほどは音楽が盛んではないのかと心配になったのですが、先日京都市芸の定期演奏会を聴きに、京都コンサートホールへ行って気持ちが変わりました。増井先生の下、学生の皆さんの一糸乱れぬ大変な熱演で感動しました。客席は大入り満員!クラシック音楽に対する熱意を肌で感じることが出来て、こちらでも活動できる機会を得たいという気持ちを新たにしました。

日々挑戦する気持ちと日々ベストを尽くす努力。言葉で言う事は簡単ですが、実践する事は実に難しいものです。しばらくは我慢の日々かもしれません。それでも大好きな音楽をオーケストラの皆さんと作り上げることが出来る幸せと感謝を忘れず、関東、関西に限らず、全国へ向けて、一歩ずつ音楽と人の輪を広げて参りたいと思います。