新年、明けましておめでとうございます。(明けて早くも一ヶ月近く過ぎてしまいましたが。。)本年もどうぞ、宜しくお願い致します。
年
末年始、私は博多へ行ってまいりました。温泉あり、美味しい食べ物ありと博多を満喫してまいりましたが、本当の目的、指揮の勉強も大変充実したものでし
た。今日本全国のオーケストラでご活躍中の下野竜也さんに、実際にオーケストラを前にしてご指導していただける貴重な機会でしたので、年末年始のあわただ
しい中ではありましたが、非常に参加してよかったと思いました。
課題曲は2曲でしたが、楽譜の分析(形式、和声など)、作曲家の個性、当時
の楽器の特性と現代の楽器の特性について(響きやバランスなど)、棒のテクニック。それぞれひとつひとつのことが奥が深く、とても充実したセミナーでし
た。九州各地から集まってくださったオケのメンバーの方々がとても温かく、音楽に積極的でそのままコンサートをしてしまいたいくらいの雰囲気がありまし
た。
また先日は、ベルギーを中心にヨーロッパでご活躍中の大野和士さんの公開講座を聴いてまいりました。興味深かったのは二人の歌手の方を
相手に、実際にアリアを仕上げていく過程の大野さんの指摘でした。以前、合唱の下振りをさせていただいたプッチーニの「ラ・ボエーム」が取り上げられ、歌
詞に隠された意味、調性・転調が暗示する内容、イタリア語の語感に関する指摘など、非常に細かいことのようで、実はそれが音楽の「命」ともいうべき根幹
で、プッチーニの意図を最大限汲み取るということの奥深さをまざまざと感じました。
音楽を感じるということはとても大切なことだと思いま
す。同じメロディを弾くのでも、そのメロディ自体が持つ魅力を感じて弾くのと、ただ弾くのでは雲泥の差があります。しかし、もう一歩進むと、感じるだけで
なく、理解することが大切です。音楽の構成がどうなっているか?どうしてこう書かれているのか?どうすればもっとも効果的に演奏できるのか?それは感じる
だけでは限界があり、より深い音楽の知識、他の芸術、言語、歴史など多分野にわたる教養が必要になってくる実に興味深く、そして無限の可能性ゆえに手強い
世界が広がっているのです。
今年は今までに増して、この手強い世界にチャレンジをしていこうと思っています。キーワードは今年の干支のよう
に、「音楽の骨の髄まで味わう」です。今感じている、今見えている部分が全てではない。もっと奥があるということをいつも忘れず、今年も音楽に取り組んで
まいりたいと思います。
東京都障害者総合スポーツセンター 「みんなのつどい」弦楽コンサート
日時 | 2005年12月4日(日)11:00~11:40 |
---|---|
場所 | 東京都障害者総合スポーツセンター |
指揮 | 宮野谷 義傑 |
演奏曲 | カノン、「となりのトトロ」、クリスマスソングなど |
北区王子にあります障害者スポーツセンターでの演奏依頼にお応えしての演奏会でした。この施設は、私が小学校、中学校、高校とずっと通っていた思い出深い場所です。ぜひともご期待に添えるよう精一杯演奏いたしました。
メ ンバーはMFL管弦楽団の弦メンバーとざま弦楽アンサンブルの弦メンバーの有志の皆さんでした。スケジュールの都合上、あまり練習の時間が取れない中での 演奏でしたが、モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークやG線上のアリア、そしてとなりのトトロなど、ぬくもりのある音楽をお届けできたのではな いかと思っています。お客さんとの距離も大変近く(ちょっと近すぎ!?)、非常にアットホームなコンサートでした。
2005年12月のご挨拶
こんにちは。12月に入ってばたばたとしている間に、あっという間に年末になってしまいました。2005年ももうすぐ終わろうとしていますが、今月は本当に寒いですね!新潟のように雪が降らない分、文句を言ってはいけないような気がしますが、それでも寒いです。
先 日、NHKで町田市が中学2年生に4日間だけ社会を経験してもらうという取り組みを取材した番組を見ました。工作など物づくりに興味のある子は工場に、自 分の髪をいじることに興味のある子は美容院に、といった具合です。最初は大人と話すことに戸惑ったり、お客さんに挨拶ができなかったり、単純作業に辟易と しているのですが、時間が経つにつれて、働く大人が身近になっていくのと同時に、「プロ」の技術のすごさ、仕事への責任感を肌で感じるようになってくるの です。が近年は、汚職や耐震偽装など「大人のすごさ」より「大人の汚さ」ばかりが表に出てばかりですが、身近にいる大人たちはこんなにすごいんだ!と中学 生と一緒に感動してしまいました。仕事について、私たちはとかく効率や採算について語ることが多々ありますが、そうではなく、ひとつひとつ「きちんとする」ことが大切であることを感じました。音楽の世界も同じことがいえます。ピアニスト、ヴァイオリニスト、一流の音楽家はみな想像を超えるテクニックと音 楽性を持っています。しかし、音楽の世界、とくにクラシックの世界では、ごく一部の世界的な音楽家やオーケストラを除いて、なかなか採算を取ることができ ない現状にあります。この現状を打破するべく、年間に許容量以上のコンサートをしたり、無理な世界ツアーを組んだりということが行われています。
ですが、次世代に伝えていくべき音楽は、やはり「妥協のないきちんとした音楽」であるべきだと私は思います。最近再びY先生の指揮セミナーを受講していま す。「物事をきちんとする」ということがいかにシビアで、難しいかを痛感させられました。音と音のつながり、調性のつながり、楽器のバランス、全てをきち んと理解し、きちんと演奏者に伝えるということがどれほど難しいか、音楽をするということが決して甘くないということを再認識できた貴重な時間でした。次 世代に伝えていくことができる、きちんとした音楽、プロの技として誇れるような技術と感受性を今後も磨いていきたいと思います。
最後になりましたが、今年一年、お世話になりありがとうございました。今後とも自分を改革し続けたいと思いますので、2006年もどうぞ、宜しくお願いいたします。
先 日、NHKで町田市が中学2年生に4日間だけ社会を経験してもらうという取り組みを取材した番組を見ました。工作など物づくりに興味のある子は工場に、自 分の髪をいじることに興味のある子は美容院に、といった具合です。最初は大人と話すことに戸惑ったり、お客さんに挨拶ができなかったり、単純作業に辟易と しているのですが、時間が経つにつれて、働く大人が身近になっていくのと同時に、「プロ」の技術のすごさ、仕事への責任感を肌で感じるようになってくるの です。が近年は、汚職や耐震偽装など「大人のすごさ」より「大人の汚さ」ばかりが表に出てばかりですが、身近にいる大人たちはこんなにすごいんだ!と中学 生と一緒に感動してしまいました。仕事について、私たちはとかく効率や採算について語ることが多々ありますが、そうではなく、ひとつひとつ「きちんとする」ことが大切であることを感じました。音楽の世界も同じことがいえます。ピアニスト、ヴァイオリニスト、一流の音楽家はみな想像を超えるテクニックと音 楽性を持っています。しかし、音楽の世界、とくにクラシックの世界では、ごく一部の世界的な音楽家やオーケストラを除いて、なかなか採算を取ることができ ない現状にあります。この現状を打破するべく、年間に許容量以上のコンサートをしたり、無理な世界ツアーを組んだりということが行われています。
ですが、次世代に伝えていくべき音楽は、やはり「妥協のないきちんとした音楽」であるべきだと私は思います。最近再びY先生の指揮セミナーを受講していま す。「物事をきちんとする」ということがいかにシビアで、難しいかを痛感させられました。音と音のつながり、調性のつながり、楽器のバランス、全てをきち んと理解し、きちんと演奏者に伝えるということがどれほど難しいか、音楽をするということが決して甘くないということを再認識できた貴重な時間でした。次 世代に伝えていくことができる、きちんとした音楽、プロの技として誇れるような技術と感受性を今後も磨いていきたいと思います。
最後になりましたが、今年一年、お世話になりありがとうございました。今後とも自分を改革し続けたいと思いますので、2006年もどうぞ、宜しくお願いいたします。
2005年11月のご挨拶
こんにちは。11月になり、すっかり秋めいて涼しくなってきました。朝、晩はめっきり寒くなってき
て、油断して上着を忘れると凍えてしまいそうになります。みなさんも風邪を引かないように十分注意してください。(10月の更新ができませんでした。申し
訳ございません。10月の挨拶はコラムに入っておりますので、宜しければお読みください。)
秋といえば、芸術、読書、スポーツとあります が、やはり、食欲の秋です。(指揮者が言い切ってしまっていいのか甚だ疑問ではありますが。。)最近のマイブームは「うどん」であります。もともと自他共 に認める「麺食い」で、ラーメン、そば、うどん、スパゲッティ、なんでも大好きだったのですが、今回は、食べるだけでなく、「打つ」楽しさに目覚めてしま いました。材料は小麦粉(中力粉)、塩と水のみ。実に簡単です。混ぜて、こねて、伸ばして、切るだけ。言葉でいうなら非常に簡単ですが、それぞれの過程が とても微妙で、毎回、歯ごたえ、口ざわりが違うものが出来上がるから不思議です。(そもそも、さらさらの粉がつるつるの麺に変身することさえ、いまだに不 思議です)どうしたら、もっと腰があるものができるか、太さはどれくらいがいいのか、工夫していく過程もとても楽しいものです。将来、引退したらうどん屋 さんをやろうかしら。(単純)
音楽も、私にとっては同じ喜びがあると思います。確かに、音楽はコンサートに行って演奏を聴くだけでも深い喜 びを味わうことができます。(時に心のこもっていない演奏に寂しい思いをする点でも、食事と似ていますね。。)ですが、やはり演奏の側にたつと、いっそう 音楽の奥深さが味わえるものだと思います。構成の緻密さ、ちょっとしたハーモニーの変化など聴いているだけでは気づくことのないさまざまな美しさ、面白さ に気づくことができます。そしてそれをどう表現していくか、テンポ、強弱、バランス、試行錯誤を積み重ねていく作業は実に楽しいものです。この過程を多く のメンバーと共有できることこそが、オーケストラの最大の醍醐味であるように思います。
音楽を聴くのは好きだけど、演奏はしたことないという皆さん、思い切って楽器を始めてみませんか?(歌でももちろんすばらしいと思います!)そして麺食いの皆さん、うどん作りに挑戦してみませんか?w(今度はそばにも挑戦したい!)
秋といえば、芸術、読書、スポーツとあります が、やはり、食欲の秋です。(指揮者が言い切ってしまっていいのか甚だ疑問ではありますが。。)最近のマイブームは「うどん」であります。もともと自他共 に認める「麺食い」で、ラーメン、そば、うどん、スパゲッティ、なんでも大好きだったのですが、今回は、食べるだけでなく、「打つ」楽しさに目覚めてしま いました。材料は小麦粉(中力粉)、塩と水のみ。実に簡単です。混ぜて、こねて、伸ばして、切るだけ。言葉でいうなら非常に簡単ですが、それぞれの過程が とても微妙で、毎回、歯ごたえ、口ざわりが違うものが出来上がるから不思議です。(そもそも、さらさらの粉がつるつるの麺に変身することさえ、いまだに不 思議です)どうしたら、もっと腰があるものができるか、太さはどれくらいがいいのか、工夫していく過程もとても楽しいものです。将来、引退したらうどん屋 さんをやろうかしら。(単純)
音楽も、私にとっては同じ喜びがあると思います。確かに、音楽はコンサートに行って演奏を聴くだけでも深い喜 びを味わうことができます。(時に心のこもっていない演奏に寂しい思いをする点でも、食事と似ていますね。。)ですが、やはり演奏の側にたつと、いっそう 音楽の奥深さが味わえるものだと思います。構成の緻密さ、ちょっとしたハーモニーの変化など聴いているだけでは気づくことのないさまざまな美しさ、面白さ に気づくことができます。そしてそれをどう表現していくか、テンポ、強弱、バランス、試行錯誤を積み重ねていく作業は実に楽しいものです。この過程を多く のメンバーと共有できることこそが、オーケストラの最大の醍醐味であるように思います。
音楽を聴くのは好きだけど、演奏はしたことないという皆さん、思い切って楽器を始めてみませんか?(歌でももちろんすばらしいと思います!)そして麺食いの皆さん、うどん作りに挑戦してみませんか?w(今度はそばにも挑戦したい!)
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