東京フィルハーモニー管弦楽団 文京区中学校音楽教室(ゲスト出演)

日時2006年5月9日(火) 14時
場所文京シビックホール
演奏曲モーツァルト 「フィガロの結婚」序曲
(その他の曲は 指揮者の鈴木織衛さんが担当)

中学校時代の音楽の先生の格別のお引き立てを頂き、夢の舞台が実現しました。なんと、東京フィルの指揮台に立つことができたのです!プロオケのコンサートデ ビューです!リハーサルの最初の一振り、実に緊張しましたが、直後から音楽作りを楽しむことができました。自分のほんの些細なサインや表情に見事にオケが 反応します。「フィガロの結婚」序曲の生き生きとした雰囲気を前面に出した演奏にしたいと考えていました。

本番では、まさに私の意図をしっ かりと汲んで下さり、文林中の後輩を含めた文京区の中学生の皆さんに、私のメッセージを伝えることができたと思っています。指揮者の鈴木さんも大変温かく 迎えてくださり、大変ありがたかったです。学生に分かりやすい言葉で、音楽により親しんでもらえるような企画を考えていらっしゃる鈴木さんは将来の自分の 理想像の一つだと思いました。素晴らしい機会を下さった越智先生に改めて心より御礼申し上げます。

2006年5月のご挨拶

4月は、ざまのコンサートも大成功に終わり、過ぎてみるといい思い出が残るように思いますが、真剣 に思い出すと、実は、日常の些細なことが全部裏目に出て、毎日毎日、「何でこんなについてないんだろう?」、「お払いが必要!?」と思う一ヶ月でありまし た。乗る電車が止まったり、忘れ物をしたり、外食しても美味しくなかったり。でも、それは、今月のためにあったのかなと思えるような一ヶ月でした。

一 つはシメオン・ピロンコフ先生との出会いです。日独楽友協会というセミナーに初参加し、先生の指導を受けたのですが、棒の振り方に終始することなく、音楽 をどう歌わせるべきか、それは何故か?歴史的な背景や流れを丁寧に説明して下さいました。個人の好みとか趣味を超越した概念をちゃんと説得力を持ってお話 になり、とても勉強になりました。温かいお人柄もとても印象的でした。

二つ目は下野さんと金聖響さんのベートーヴェンのエグモント序曲につ いてレッスンを受けることができたことです。(ご両名とも「先生」と呼ばれることがお嫌いです。)この曲は3月のMFLの本番でも取り上げた曲であり、自 分でも練り上げた、イメージの出来上がっていた曲であったのですが、そこにあった自分の慢心、油断、底の浅さそして一つの表現に凝り固まっている姿勢をま ざまざと指摘してくださいました。楽譜・和声進行に忠実であることの難しさを教えてくださった下野さん、表現の多様性、小節線にとらわれない音楽の捉え方 を教えてくださった聖響さん。言葉で表現するとお二人は対照的なようですが、根本は同じであると私は思っています。自分の甘さを痛感する厳しいご指摘もあ り、自分にとってとても貴重な時間であったと思います。

最後に、仙台フィル、東京フィルの指揮台に、生まれて初めてプロのオーケストラの指揮台に上ったことです。仙台フィルは副指揮のオーディションでした。残念ながら不合格でしたが、「エグモント」序曲を最後まで演奏することができました。

東京フィルは、文京区の中学生のための音楽教室のゲスト指揮者としてです。(中学時代の音楽の先生、O先生のご尽力、そして温かく迎えてくださった当日のメ イン指揮者の鈴木織衛先生に改めて心より感謝を申し上げます。)。こちらは「フィガロの結婚」序曲です。憧れの指揮台、どちらも大変緊張しましたが、今の 自分の表現力をめいいっぱい使うことができたと思っています。聴いてくださった中学生の皆さんの心になにかメッセージが届いていれば、とても幸せです。

ど ちらのオケでもメンバーの皆さんの反応はとても早く、自分が「抑えたい」「出したい」と思って少し表情に出すだけで音が変わる、その集中力と反応の細やか さに驚きました。一生懸命演奏してくださった皆様に、心よりお礼を申し上げます。ひとまわりもふたまわりも成長して再びあの指揮台に帰ろうという気持ちを 強く持ちました。

辛いことがあっても、苦しいことがあっても、なにかいいことが次に起きる、あきらめてはもったいない!私はそう信じています。

ざま弦楽アンサンブル 第10回ふれあいコンサート 「モーツアルト?モーツアルト!」

日時2006年4月23日
場所ハーモニーホール座間
演奏ざま弦楽アンサンブル
演奏曲
  1. J・S・バッハ シャコンヌ (弦楽合奏版)
  2. モーツァルト 音楽の冗談
  3. モーツァルト アイネ クライネ ナハトムジーク

ついに「第10回」という節目を迎えたざま弦楽アンサンブル。私が「卒論が終わらない~!」とか「車の免許取得って難しいんですね...」とこぼしていたよ うな時期から足掛け8年という長い年月お付き合いをさせていただき、積み上げてきた10回のコンサート。最も長いお付き合いをさせていただき、「あうん」 の呼吸が、私たちの中にあるように思います。

今回は、私の好きなモーツァルトとバッハのシャコンヌ。シャコンヌ(クラウディオ・アバドの 父、ロベルト・アバド編曲)は練習を重ねるたびに、音楽の奥の深さを思い知らされるようでした。「音楽の冗談」は初めて管楽器のエキストラを迎えて、管弦 楽の音楽に挑戦しました。アイネクライネと合わせて、どちらも、モーツァルトが父を亡くした直後の同時期の作品。聞き比べも大変面白かったと思います。安 定感のある良い演奏になっていると思います。楽しく音楽を作るこの団体の雰囲気が良く出ていたのではないでしょうか。私を育ててくださった「ざま弦」に感 謝し、少しでもご恩返しできるように頑張りたいと思います。

2006年4月のご挨拶

2ヶ月も更新が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。まず、3月21日、MFL管弦楽団のコン サートにいらして下さった方に心よりお礼を申し上げます。有ありがとうございました。今回もソリストの東京フィル首席チェロ奏者の黒川先生をはじめ、N響 OBの渡辺先生、その他たくさんの方に支えていただき、コンサートを無事開くことができました。改めて御礼を申し上げます。

本番終了後の打 ち上げの際、黒川先生のお言葉でとても印象的なフレーズがありました。「・・確かにアマチュアの皆さんの音楽への熱意、情熱を感じます。でも、私たちプロ は、皆さんアマチュアの方々の何倍も音楽に対して情熱を持っていることを知っていてもらいたい!」先生は、音楽を本当に作り上げていくことは、難しく、技 術、経験が必要だけれど、その裏には地道な努力と、それを支える深い情熱があることをおっしゃりたかったのだと思います。と同時に、音楽が好きなことでは 誰にも負けない!という自負、誇りを持つことが、音楽家にとって最も大切なのだと肌で感じました。そしてそれは単に「好き」で終わるのでなく、「思い入 れ」を持つことであり、大きな目で見た音楽の流れ、細かく見た和声の移り変わり、響き、ひとつひとつにこだわりを持ち、イメージを持ち、そして追求するこ となのだということを、黒川先生は、演奏を通じて、私たちに伝えてくださいました。

また4月はざま弦楽アンサンブルの定期コンサートがあり ました。モーツァルトイヤーを記念して、今回はモーツァルトを中心に取り上げました。クイズなどを織り交ぜながら、(みなさんはモーツァルトの本名、フル ネームで言えます?子供は何人いるか知ってます?答えは「過去のコンサート記録」で。)モーツァルトの音楽をご紹介しました。音楽の楽しさ、豊かさ、温か さを演奏する側にも、聴いて下さる方々にもお伝えしていくことが自分のライフワークであると思っています。こうした活動をいつまでも続けていきたいと思い ます。