2006年4月のご挨拶

2ヶ月も更新が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。まず、3月21日、MFL管弦楽団のコン サートにいらして下さった方に心よりお礼を申し上げます。有ありがとうございました。今回もソリストの東京フィル首席チェロ奏者の黒川先生をはじめ、N響 OBの渡辺先生、その他たくさんの方に支えていただき、コンサートを無事開くことができました。改めて御礼を申し上げます。

本番終了後の打 ち上げの際、黒川先生のお言葉でとても印象的なフレーズがありました。「・・確かにアマチュアの皆さんの音楽への熱意、情熱を感じます。でも、私たちプロ は、皆さんアマチュアの方々の何倍も音楽に対して情熱を持っていることを知っていてもらいたい!」先生は、音楽を本当に作り上げていくことは、難しく、技 術、経験が必要だけれど、その裏には地道な努力と、それを支える深い情熱があることをおっしゃりたかったのだと思います。と同時に、音楽が好きなことでは 誰にも負けない!という自負、誇りを持つことが、音楽家にとって最も大切なのだと肌で感じました。そしてそれは単に「好き」で終わるのでなく、「思い入 れ」を持つことであり、大きな目で見た音楽の流れ、細かく見た和声の移り変わり、響き、ひとつひとつにこだわりを持ち、イメージを持ち、そして追求するこ となのだということを、黒川先生は、演奏を通じて、私たちに伝えてくださいました。

また4月はざま弦楽アンサンブルの定期コンサートがあり ました。モーツァルトイヤーを記念して、今回はモーツァルトを中心に取り上げました。クイズなどを織り交ぜながら、(みなさんはモーツァルトの本名、フル ネームで言えます?子供は何人いるか知ってます?答えは「過去のコンサート記録」で。)モーツァルトの音楽をご紹介しました。音楽の楽しさ、豊かさ、温か さを演奏する側にも、聴いて下さる方々にもお伝えしていくことが自分のライフワークであると思っています。こうした活動をいつまでも続けていきたいと思い ます。

MFL管弦楽団 第5回定期演奏会「貴方がいたから」

日時2006年3月21日(祝)
場所三鷹市芸術文化センター 風のホール
チェロソロ黒川正三(東京フィル 首席チェロ奏者)
指揮宮野谷 義傑
演奏曲
  1. ベートーヴェン 『エグモント』序曲
  2. ドヴォルザーク チェロ協奏曲ロ短調 作品104
  3. ブラームス 交響曲第1番ハ短調 作品68

人間、誰でも自分の人生を振り返ったとき、「あの人がいたから、今の自分があるんだ」と思える人がいると思います。今回はブラームスにとってのベートーヴェ ンの存在、ドヴォルザークにとってのブラームスの存在に特に光を当てながらコンサートを進行いたしました。どんな曲にも、作曲に当たって、いろいろな人の 想いがこもってるということが大きなテーマです。

コンサートぎりぎりまで、ソリストの東フィルの黒川先生やトレーナーのN響OBの渡部先生 のご助力をいただき、なんとか本番にまで持ってこれたという感じです。ブラ1の最後、崩れてしまったことは、やはり全員そろっての練習が少ないことが原因 だと思います。定着メンバーの増員が今後の大きな課題となりそうです。私は留学でこのオーケストラを離れますが、より一層のMFLの発展を願ってやみませ ん。

2006年3月のご挨拶

こんにちは。三寒四温の季節がやってきました。暖かかったり、寒かったりと毎日めまぐるしく変わっ てますが、皆さん体調はいかがでしょうか?私は、日々の忙しさのお陰でしょうか、結構元気にしております。去年は花粉症デビューかと思われた時期もあった のですが、幸い今のところ正式デビューは免れているようです。

私事ですが、今月11日で31歳を迎えます。学生の頃、想像していた自分の 31歳の姿とは残念ながらいろんな意味でかけ離れているなと正直思います。31歳というのはもっといろいろな意味で大人で、思慮深くて、知識が広くて、自 制的で、感情が安定した人間だと思っていたのですが、実際自分がなってみると、子供の延長線上に大人があるという感じです。記憶力や思考能力が鈍くなり、 ずるいとこだけ大人になってしまった、そんな感さえあって、自らが残念な気がすることもあります。

自分を弁護するわけではありませんが、現状に満足しているわけではないことが唯一の救いなのだと思います。20歳から大人という区切りはあくまで社会一般が決めたことです。満足をしない限り人間 は死ぬまで、七転び八起きしてでも、(七転八倒では困りますが)、自己を改革し、一歩ずつでも成長できる、そう思います。30代を迎えた今でも、実現した い夢があります。自分に情けなさを感じ、非力さを感じたときでも、決してあきらめないことが大切。そう言い聞かせて31 歳の一年も前向きに頑張っていこうと思います。家族、友人、恩師、いろんな人の思いや優しさのお蔭で無事、31歳を迎えることができたのですから。
今 月21日、私が指揮をしておりますMFL管弦楽団の第5回定期演奏会が、三鷹市芸術文化センター、風のホールで催されます。今回は「貴方がいたか ら・・・」と題し、音楽の背後に隠された人間関係をご紹介したいと思います。芸術家同士の支えあい、愛する人の存在、作曲背景をご紹介しながら、音楽を通 して作曲家の人柄を感じていただける、そんな場になれば幸いです。そして、今、自分があるのは「貴方がいたから」、そんな人のことを思い出して、明日の活 力につながればと思っています。

演奏する人にとっても、聴いて下さる人にとっても、心に残るひとときにしたいと思います。お時間のある方はぜひ、いらしてください!

2006年2月のご挨拶

こんにちは。2月はコンサート準備で忙しく、ついに更新ができませんでした。毎月ホームページで私の消息を確認して下さっている方々、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。

1月に博多に行ったばかりでしたが、2月はコンサートの企画打ち合わせのために、広島へ行きました。博多のからの帰りは「青春十八切符」でしたので、途中下 車した広島からでも丸一日以上かかりましたが、今回は往復新幹線。片道4時間、今更ながら新幹線の速さには驚かされます。(飛行機のほうが速いのですが、あまり得意ではありません。。そう、のだめカンタービレの某誰かさんのように。別に辛い過去とかないですけどね。。)

広島では「もみじ作業所」というところに伺ってきました。今まで大変不勉強で、作業所という場所を訪れるのは初めてのことでした。私よりずっと障害の重い方々が、おひとりおひ とりの持てる力を最大限生かして、一生懸命に仕事に取り組み、自立していらっしゃる姿に、本当の力強さを感じました。また、歌や詩、そして絵など、普段何 気ないと思えることに対する感覚の鋭さ、自分を表現したいというエネルギーの圧倒的な大きさに、同じ「障害者」であり、「表現者」である原点をまざまざと 見せてくださったようで、負けて入られないという気持ちを強く持ちました。もみじ作業所の皆さんが主催されるコンサートは、広島厚生年金大ホールが満員に なるほどの盛況ぶりで、聴きに来られた方がみな、「大きな元気をもらった」と感想をおっしゃるそうです。私もそういうコンサートを持つことが、自分のひと つの目標だと再認識いたしました。

本当に幸せなことですが、今年の夏に、そのもみじ作業所のみなさんと、私のジョイントが広島で企画されています。まだ企画段階ですので、具体的な内容については何も申し上げられませんが、実現できたらこんなに嬉しいことはありません。与えられた素晴らしい機会を生かせるように、その日に向けて、自己を磨いていきたいと思います。