こんにちは。今年は早くも全国的に入梅になりました。今年の梅雨は長引くようですが、皆様いかがお過ごしですか?先日、大阪から東京へ向かう高速バスが、甲府や八王子での大雨による通行止めのため、中央道から信越道へ急遽迂回する事になり、急遽実家の近くのバス停も通ることなく、新宿、東京へ直行され、到着が2時間以上遅くなるハプニングがありました。仕事より1日早い東京入りでしたので、なんの問題もありませんでしたが、冬の雪の日同様、自然にはかなわないことを痛感しました。
大阪に住んでもうすぐ1年が経とうとしています。大阪といえば、ユニバ(敢えて略語で)、通天閣、海遊館、ハルカス(・・はまだ行ってない・・)たくさんの観光名所があります。歴史的名所も大阪城や四天王寺、住吉大社などありますが、ここにもう一つ大阪が誇るべき、歴史的観光名所があると思っています。それが「適塾」です!
「適塾」、緒方洪庵に興味を持ったきっかけは、私が手塚治虫ファンであると言えばお分かりになる方も多いと思いますが、「陽だまりの樹」という作品に触れたときでした。10代で、洪庵先生門下のあの方ゆかりの病院に入院中に読んだからでしょうか、数々の登場人物の中で緒方洪庵の存在感は一際大きく感じられました。温厚さ、厳しさ、勤勉さ。手塚治虫先生のタッチを通して伝わるその人間味に深さに魅了されていたのですが、先日やっとその憧れの「適塾」を訪れることが出来ました。
残念ながら(想像はしていたのですが)、和室や狭い廊下で建物自体が貴重な遺産であるため車椅子は立ち入り禁止でした。しかし玄関で諦めたくはなかったので、這ってまわることにしました。塾とはいっても当時のこと、そうは広くなかろうと思ったのですが、這って回るにはちょっと広かった(笑)さらに2階へ昇る階段、這い上がろうと試みたのですが、想像をはるかに超える見たことのない急さ!!命あっての物種。さすがに諦めました。。資料の写真撮影も大方禁止で、制限の多い自分にとっては見ることが出来ないものが多くやや残念ではありました。(解説の難読漢字にフリガナがないなど、緒方先生のご遺志と功績を多くの方に知ってもらえるよう、来館される子供やお年寄りなどにぜひもっと配慮をしていただきたい!)
それでも現地に行って、建物の雰囲気、自筆の書に触れ、緒方洪庵先生、八重夫人をはじめ、数々の門下生、若き日の福澤諭吉、橋本左内、佐野常民、大村益次郎、大鳥圭介、高峰譲吉・・・今の日本の医療や思想の礎になった数々の門下生たちの勉強への熱意、熱気、将来への希望を感じられたような気がしました。
私は、どんな人生も尊いように、反社会的で破壊的なものでない限り、人々が支えあう社会のどんな仕事も本当に尊いと思っています。生産、流通、サービス、等しく尊いに違いありません。そのうえで、敢えて自分自身の人生を振り返ってみると、命を救う医療と、未来を担う人を育てる教育は、特別に、「ありがたい」と感じる分野です。その2つの分野での功労者、日本近代医療の祖であり、近代日本を築いた数多くの人材を育て上げた緒方洪庵、そして適塾は、大阪が、日本が誇る歴史遺産だと思うのです。
適塾は正式名称を「適々斎塾」といい洪庵の号が適々斎であったことからきています。その「適々」というのは荘子の書物にある「夫不自見而見彼、不自得而得彼者、是得人之得、而不自得 其得者也、適人之適、而不自適其適者也、……。」 <夫(そ)れ自ら見ずして彼れを見、自ら得ずして彼れを得るは、是れ人の得(とく)を得として、自ら其の得を得とせざる者なり。人の適(てき)を適として、自ら其の適を適とせざる者なり……。>からとったものといわれています。訳は「自分の内なるものを見ないで外のものを見、 自分の内なるものに満足しないで外に満足を求めるものは、これは他人の満足を自分の満足として、われとわが身の本当の満足を満足としないものである。また他人の楽しみをわが楽しみとして、われとわが身の本当の楽しみを楽しみとしないものである……。」
他人の価値観や評価によって自分の道を決めるのでなく、自分の見極めた自分の個性によって信じた道を進んでいく、そんな勇気を持てるよう、日々精進したいものです。
2014年5月のご挨拶
こんにちは。春の暖かい日差しが心地よい日々が続いてますね。大阪で有名な「桜の通り抜け」に行きました。文字通り様々な種類の桜を楽しみながら造幣局の脇を通り抜けるお酒もお団子もないお花見ですが、春を堪能できました。皆さんは花見を楽しまれましたか?
まず最初に、お礼とお詫びを一つずつ申し上げます。お礼は、3月末に名古屋大学で行われた『化学オーケストラ定期演奏会』に参加された皆様、聴きにいらしてくださった皆々様、誠にありがとうございました。私にとって化学オーケストラさんとは初めての本番で、名古屋での音楽活動も初めて、学会でのコンサートも勿論初めてと、初めて尽くしのコンサートでした。練習を重ねるごとに、だんだん聴き合える様になって、歌心を合わせられるようになって、本番では皆さんの力が力強く!一つに結集していたように思います。さらにこれからの発展が楽しみなオーケストラだと思います。
お詫びはホームページについてです。毎月読んで下さっている皆様、4月の更新をしないまま5月を迎えてしまい申し訳ありませんでした。名古屋での本番のあと、個人的にいろいろなことが起こり、なかなか文章を書けずにおりました。ご心配をおかけしました。5月から、また心機一転、また新たな気持ちで、このホームページで皆様にご報告できるよう、邁進してまいりたいと思います。
音楽を離れた話題をひとつ。上の写真は、先月撮った南紀白浜アドベンチャーワールドでのライオンの赤ちゃんとのツーショットです。テレビCMでライオンと触れ合える!?と知って即座に「行こう!」と決めました。生後1か月で多くの人に囲まれて毎日お仕事なんて・・・少し可哀そうかなとも思ったのですが、当のライオンの赤ちゃんは興味津々にちょこまかと動いて実に愛嬌たっぷり、数年後にはあの恐ろしい顔つきのライオンになるとは想像もつかない・・・そのかわいらしさに癒されてしまいました。
最後にまじめな話題を一つ。現役最高齢の89歳の人間国宝竹本住大夫さんの引退公演となる国立文楽劇場の「菅原伝授手習鑑」を観劇することができました。住大夫さんが語られた「桜丸切腹の段」は特に印象深いものでした。毅然と死と向き合う桜丸、息子の覚悟を受け止める父親、悲痛な妻それぞれの心情を、余計な表現は一切しない、無欲で丁寧な語りから、不思議なほど内に秘めた情の強さ、深さがジンジンと伝わってくる。人形遣いの巧みさと相まって知らず知らず涙がこぼれてきました。
「絶対に百点満点の芸はできません。基本に忠実に素直に語っていたら、そこに何かが出てきて、その何かがお客様に伝わって、泣いたり笑たりしてくれはる。」
68年の舞台を務められた方だからこその含蓄深い言葉だと思います。40歳を前に自分の中の理想と比べたり、若い世代の活躍に焦りを感じてしまう生意気な自分がいます。安易な欲をかかず、けっして慢心することなく、一つ一つの機会を大切に、楽譜に込められた「音楽」に忠実に向き合っていこうと決意を新たにしました。
まず最初に、お礼とお詫びを一つずつ申し上げます。お礼は、3月末に名古屋大学で行われた『化学オーケストラ定期演奏会』に参加された皆様、聴きにいらしてくださった皆々様、誠にありがとうございました。私にとって化学オーケストラさんとは初めての本番で、名古屋での音楽活動も初めて、学会でのコンサートも勿論初めてと、初めて尽くしのコンサートでした。練習を重ねるごとに、だんだん聴き合える様になって、歌心を合わせられるようになって、本番では皆さんの力が力強く!一つに結集していたように思います。さらにこれからの発展が楽しみなオーケストラだと思います。
お詫びはホームページについてです。毎月読んで下さっている皆様、4月の更新をしないまま5月を迎えてしまい申し訳ありませんでした。名古屋での本番のあと、個人的にいろいろなことが起こり、なかなか文章を書けずにおりました。ご心配をおかけしました。5月から、また心機一転、また新たな気持ちで、このホームページで皆様にご報告できるよう、邁進してまいりたいと思います。
音楽を離れた話題をひとつ。上の写真は、先月撮った南紀白浜アドベンチャーワールドでのライオンの赤ちゃんとのツーショットです。テレビCMでライオンと触れ合える!?と知って即座に「行こう!」と決めました。生後1か月で多くの人に囲まれて毎日お仕事なんて・・・少し可哀そうかなとも思ったのですが、当のライオンの赤ちゃんは興味津々にちょこまかと動いて実に愛嬌たっぷり、数年後にはあの恐ろしい顔つきのライオンになるとは想像もつかない・・・そのかわいらしさに癒されてしまいました。
最後にまじめな話題を一つ。現役最高齢の89歳の人間国宝竹本住大夫さんの引退公演となる国立文楽劇場の「菅原伝授手習鑑」を観劇することができました。住大夫さんが語られた「桜丸切腹の段」は特に印象深いものでした。毅然と死と向き合う桜丸、息子の覚悟を受け止める父親、悲痛な妻それぞれの心情を、余計な表現は一切しない、無欲で丁寧な語りから、不思議なほど内に秘めた情の強さ、深さがジンジンと伝わってくる。人形遣いの巧みさと相まって知らず知らず涙がこぼれてきました。
「絶対に百点満点の芸はできません。基本に忠実に素直に語っていたら、そこに何かが出てきて、その何かがお客様に伝わって、泣いたり笑たりしてくれはる。」
68年の舞台を務められた方だからこその含蓄深い言葉だと思います。40歳を前に自分の中の理想と比べたり、若い世代の活躍に焦りを感じてしまう生意気な自分がいます。安易な欲をかかず、けっして慢心することなく、一つ一つの機会を大切に、楽譜に込められた「音楽」に忠実に向き合っていこうと決意を新たにしました。
化学オーケストラ スプリングコンサート2014
日時: 平成26年3月28日(金)16:00-17:00
会場: 名古屋大学豊田講堂ホール(日本化学会第94春季年会S4会場)
演奏:化学オーケストラ
指揮:宮野谷義傑
曲目:ブラームス/ハンガリー舞曲第1番
J.シュトラウスⅡ/ワルツ「美しく青きドナウ」
ハイドン/交響曲第100番「軍隊」(全4楽章)
入場無料
http://homepage3.nifty.com/upward/orchestra/
会場: 名古屋大学豊田講堂ホール(日本化学会第94春季年会S4会場)
演奏:化学オーケストラ
指揮:宮野谷義傑
曲目:ブラームス/ハンガリー舞曲第1番
J.シュトラウスⅡ/ワルツ「美しく青きドナウ」
ハイドン/交響曲第100番「軍隊」(全4楽章)
入場無料
http://homepage3.nifty.com/upward/orchestra/
2014年3月のご挨拶
こんにちは。陽射しの暖かさに春を感じられる季節になってまいりました。大阪で迎える初めての春も楽しみにです。大阪天満宮の盆梅も見事に咲いていました。
まずは、3月28日(金)に名古屋で行われるコンサートのご案内です。名古屋大学で開催される日本化学会第94春季年会で行われる演奏会で指揮を致します。子供の頃から理数系が苦手だった自分にとって、化学オケの皆様との出会いはとても思いがけないご縁でした。化学界で働かれている皆さんの努力によって日常の生活が支えられていることを改めて知ることができる、自分にとって新鮮な分野でオケの皆さんとお話しをすることが毎回とても楽しみです。皆さん、音楽を楽しみながらも真摯に練習に取り組んでくださっています。ぜひとも、学会に来られる化学関係の方、名古屋近郊にお住まいの方、入場無料ですので、ぜひお気軽に聴きにいらしてください。
「化学オーケストラ スプリングコンサート2014」
日時: 平成26年3月28日(金)16:00-17:00
会場: 名古屋大学豊田講堂ホール(日本化学会第94春季年会S4会場)
演奏:化学オーケストラ(日本化学会会員を中心に広く化学関係者によって2002年に結成された音楽団体)
指揮:宮野谷義傑
曲目:ブラームス/ハンガリー舞曲第1番
J.シュトラウスⅡ/ワルツ「美しく青きドナウ」
ハイドン/交響曲第100番「軍隊」(全4楽章)
入場無料
http://homepage3.nifty.com/upward/orchestra/
先月2月15日のMFL管弦楽団のコンサートにお越し下さった方、ご協力下さった方、ありがとうございました。想像をはるかに超えた大雪で、演奏会会場に向かう手だてすら見つからない大変な事態に陥りましたが、心ある方のご
助力でなんとか本番をすることができました。3年前の地震もそうでしたが、災害など健常者にも厳しい条件下では、車椅子の自分は余程の準備と覚悟がなければ、自然の前には無力になることを改めて痛感しました。
MFL管弦楽団とは長いお付き合いになるのですが、今回は特に厳しい条件でした。本番1週間前も大雪でG.P.中止になり、本番の日も交通機関麻痺の上に私もたどり着けず、全員そろってのステリハも中止。コンサート自体の中止も考えうる事態でしたが、ピアノソロの金平さんの情熱的な演奏、そしてオケメンバーの本番の集中力で、よい緊張感の中で音楽づくりができ、忘れえぬコンサートになりました。
本日、3月11日で39歳を迎えることになりました。子供の頃、自ら15歳寿命説を信じていた人間が、思えば随分長い道のりを歩ませてもらったものだと思います。3.11という日は、3年前から、命があるということのありがたさやその使命を強く思い起こさせてくれる日になりました。40代になって自分の信じる「使命」を少しずつでも果たせるように、一日一日、残された時間を使っていきたいと思います。
まずは、3月28日(金)に名古屋で行われるコンサートのご案内です。名古屋大学で開催される日本化学会第94春季年会で行われる演奏会で指揮を致します。子供の頃から理数系が苦手だった自分にとって、化学オケの皆様との出会いはとても思いがけないご縁でした。化学界で働かれている皆さんの努力によって日常の生活が支えられていることを改めて知ることができる、自分にとって新鮮な分野でオケの皆さんとお話しをすることが毎回とても楽しみです。皆さん、音楽を楽しみながらも真摯に練習に取り組んでくださっています。ぜひとも、学会に来られる化学関係の方、名古屋近郊にお住まいの方、入場無料ですので、ぜひお気軽に聴きにいらしてください。
「化学オーケストラ スプリングコンサート2014」
日時: 平成26年3月28日(金)16:00-17:00
会場: 名古屋大学豊田講堂ホール(日本化学会第94春季年会S4会場)
演奏:化学オーケストラ(日本化学会会員を中心に広く化学関係者によって2002年に結成された音楽団体)
指揮:宮野谷義傑
曲目:ブラームス/ハンガリー舞曲第1番
J.シュトラウスⅡ/ワルツ「美しく青きドナウ」
ハイドン/交響曲第100番「軍隊」(全4楽章)
入場無料
http://homepage3.nifty.com/upward/orchestra/
先月2月15日のMFL管弦楽団のコンサートにお越し下さった方、ご協力下さった方、ありがとうございました。想像をはるかに超えた大雪で、演奏会会場に向かう手だてすら見つからない大変な事態に陥りましたが、心ある方のご
助力でなんとか本番をすることができました。3年前の地震もそうでしたが、災害など健常者にも厳しい条件下では、車椅子の自分は余程の準備と覚悟がなければ、自然の前には無力になることを改めて痛感しました。
MFL管弦楽団とは長いお付き合いになるのですが、今回は特に厳しい条件でした。本番1週間前も大雪でG.P.中止になり、本番の日も交通機関麻痺の上に私もたどり着けず、全員そろってのステリハも中止。コンサート自体の中止も考えうる事態でしたが、ピアノソロの金平さんの情熱的な演奏、そしてオケメンバーの本番の集中力で、よい緊張感の中で音楽づくりができ、忘れえぬコンサートになりました。
本日、3月11日で39歳を迎えることになりました。子供の頃、自ら15歳寿命説を信じていた人間が、思えば随分長い道のりを歩ませてもらったものだと思います。3.11という日は、3年前から、命があるということのありがたさやその使命を強く思い起こさせてくれる日になりました。40代になって自分の信じる「使命」を少しずつでも果たせるように、一日一日、残された時間を使っていきたいと思います。
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