2016年2月のご挨拶

2月とは思えぬほど暖かいが続いてますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?ウィンタースポーツや暖房業界の方は、もしかしたら今年の冬は残念な年になってしまったかもしれませんが、車椅子利用者にとってこれほど暖かい、「雪」がない冬はありがたいものです。(東京では2度ほど積雪があったようですが、幸いその日は大阪におりました。)早いもので大阪市内に引っ越しして以来3年ほど経ちますが、地図上積雪の多い日本海側から距離はそれほど離れていないのに、雪がちらつくことはあっても、積もって外出が辛いことは一度もありません。本当に助かります。

まずは、もう今週末に迫っているMFL管弦楽団のコンサートのご案内です。過去には東日本大震災の直後で中止になったり、歴史的な大雪のために開催も危ぶまれるなど様々なことがあったMFL管弦楽団の冬の定期演奏会ですが、今年は天気予報によれば、今のところ天候にも恵まれそうです!。今回はハイドンの交響曲第104番「ロンドン」とメンデルスゾーン交響曲第3番「スコットランド」というふたりの作曲家の最後の交響曲を取り上げます。77歳と当時としては長生きをされた大器晩成型のハイドンと、38歳という若さでこの世を去った早熟の天才メンデルスゾーン。二人の音楽家の人生と魅力が凝縮された2曲をお楽しみいただければ幸いです。(当日、演奏開始前にいつものように聴き所をご紹介させていただきます。)皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。


http://www.concertport.com/artist/concert-data/id/30/http://cpf.concertport.com/flyer/

今月も野鳥のお話をしたいと思うのですが、日本で一番大きな鳥と小さな鳥ってご存知ですか?その両方の鳥と初めて出逢うことができました。日本で一番大きな鳥はオオワシといいます。羽を広げると大きいもので2m50cmにもなります。街中でよく見られるハシブトガラスが羽を広げて1mですから2.5倍にもなります。中学生の頃野鳥図鑑で写真を見てその迫力に憧れていたのですが、主な越冬地は北海道なので、雪の苦手な自分には縁のない鳥だと思っていました。ところが、毎年琵琶湖湖北に1羽、越冬しているオオワシがいることを知り、大阪市内から2時間、レンタサイクルに引かれて(!?)30分、琵琶湖湖畔の山本山で、念願かない観察することができました。



堂々とした姿にほれぼれとします。ちなみに体重はどれくらいだと思われますか?大きな体の割に5~6kgほどです。それでも飛ぶには相当のエネルギーを使うため、1回1回の狩りも命がけなんだそうです。その日は私は飛ぶ雄姿を観察することはできませんでした。

日本一小さい鳥はキクイタダキという鳥で、大阪近郊の公園で初めて観察することができました。全長10cm、羽を広げても15cm、体重3~5gと5円玉や100円玉1枚分の重さほどの鳥です。スズメが全長14.5cm、体重22gですからいかに小さいかお分かりいただけるかと思います。小さいため外敵も多く、一瞬たりともじっとすることがなく、写真に収めるのも一苦労です。




どこにいるかお分かりになりますか?(笑)

大きい鳥も小さい鳥もそれぞれ一つの命、厳しい環境の中、懸命に生きている姿に自分も励まされる思いがします。

2016年1月のご挨拶

あけましておめでとうございます。2015年中は、オーケストラトウキョウ、響愛学園、化学オーケストラ、MFL管弦楽団、オーケストラまごころの皆様と演奏会をさせていただき、大変充実した一年であったと思います。他にも東京・大阪で数多くのオーケストラの皆さんと、リハーサルで音楽作りを共有させていただきました。多く方、オーケストラとの新しい出会い、懐かしい出会いがあり、たくさんのエネルギーを頂きました。音楽との出会い、人との出会いこそが、生きる喜びです。多くの方のご支援のおかげで、2016年も音楽を続けていけることに感謝を忘れず、指揮に取り組んでまいりたいと思います。

先月は、ホノルルで開催された環太平洋国際化学会議のイベントとして、化学オーケストラの皆さんと、コンベンションセンターやロイヤルハワイアンでコンサートをしてまいりました。


環太平洋国際化学会議

日本からだけではなく、ハワイのOahu Civic Orchestraのメンバーの方など多くの方のご協力、サポートを得て学会に参加された皆さんから多くの好評をいただけた楽しいコンサートになりました。リハーサル時間はわずかではありましたが、音楽を始めると、初めてお会いする方々とも、国境・言語の違いも越えて瞬時に心が通じ、ひとつの目標に向かっていける。この楽しさはやはり格別で、指揮をできる幸せをあらためて感じられた非常に貴重な機会となりました。関係者の皆様にこの場を借りて改めて御礼申し上げます。



ハワイでは人生で初めて、「海を楽しむ」ことを体験しました。海を見るのは好きで、車窓から海が見えると子供のようにわくわくする感情があるのですが、海水浴は小学生のとき以来していませんでした。なにしろ車椅子は、砂浜が大の苦手(前輪が砂にすぐ埋まってしまいます)、ようやく波打ち際に寄れたとしても波に翻弄されるばかりでなかなか楽しむことはできませんでした。地球上の約7割を占める海、その海の魅力、美しさを知らなければ人生相当損をしているに違いないと思っていたのですが、40歳にしてようやくこの念願をかなえることができました。旅行会社を通して「イルカと出会えるツアー」に申し込んだときは、どのツアーもすべて車椅子では参加不可能という回答だったのですが、個人的にコンタクトを取り、「ドルフィン&ユー」というツアー会社が参加OKを出してくれました。波の高い日ではありましたが、広々とした景色、透明度の高い海、イルカやウミガメとの出会い。初めてのシュノーケル体験は素晴らしいものでした。その日魚たちに出会うことがなかったので、波の静かなハナウマ湾にも潜りにいきました。(砂浜用の車椅子もレンタルできました)これからは、バードウォッチングに加えて、海の生き物たちとの出会いの魅力にもはまってしまいそうです。いやむしろ、はまってしまおうと思っています!


最後に、先月19日に亡くなられた指揮者のクルト・マズア先生の思い出をお話したいと思います。6年前の12月、私はマズア先生の講習会に参加して、交響曲第4番「イタリア」や「真夏の夜の夢」などメンデルスゾーンについて勉強する幸運を得ることができました。マエストロの「イタリア」は一般的に聞かれるテンポより遥かに遅いのですが、細部にわたるまで神経の通った繊細な音で、息を呑むような美しいppが印象的でした。先生は加齢で常に手が震えておられましたが、指揮台に立たれた途端、小さな呼吸と小さな動きでオーケストラの心をつかんでしまわれる想像を絶するような壮大なエネルギーをお持ちでした。繊細でかつ気性の激しい先生でいらしたのでいろいろと怒られましたが、講習会の後、先生に「君は指揮者としてふさわしいエネルギーを持っている。色んな困難があるだろうが指揮を続けていってほしい」と温かい眼差しでおっしゃっていただいたことは自分の宝です。先生にもうお会いできないことがとても寂しいです。心よりご冥福をお祈りいたします。

来月2月27日(土)に府中の森芸術劇場ウィーンホールでMFL管弦楽団の皆さんとメンデルスゾーンの交響曲第3番を演奏いたします。メンデルスゾーンの響きを聞くたびに懐かしくその当時が思い出されます。今後も、先生に頂いた勇気と覚悟を大切にして、音楽に取り組んでまいりたいと思います。



MFL管弦楽団第21回定期演奏会

MFL管弦楽団第21回定期演奏会

日時2016年2月27日(土)14:00開演
場所東京都府中市 府中の森芸術劇場 ウィーンホール 
曲目ハイドン/交響曲第104番「ロンドン」
メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」
演奏MFL管弦楽団
指揮宮野谷 義傑
チケット 前売り900円/当日1000円
学生・障害者及び介助者 前売り450円/当日500円


詳細は MFL管弦楽団 まで

ちらし